八鍬新之介監督作品。
ちょっと変わった少女トットちゃんの小学校での物語。
黒柳徹子の自伝小説の映画化。
この原作本は私も小学生の頃に読んだんですよね。
何か良い話だな〜くらいの記憶でしたが、こうしてアニメ映画として見ると深いものでした。
時代的には戦前から戦中にかけての話。
変わり者なトットちゃんは小学校を辞めさせられるがトモエ学園の校長が理解ある人で入学させてもらえる。
そこで出会うクラスメイトらとの絆を描く流れ。
個人の自由を尊重する学校なんですが戦前にもあった事に改めて驚く。
ひとえに校長先生の理念なんでしょうけど、だからこそトットちゃんは伸び伸びとやれたんでしょう。
その中でも泰明ちゃんとの交流はちょこちょこウルっとくる描写が多い。
でも感動を押しつけがましく形ではない。
ある意味日常を淡々と描いているという感じなので、後でじわじわ来るんですよね。
戦中という時代背景でも反戦の押しつけがましさは薄め。
何となくシーンの中で描かれている印象なんですよね。
そういう意味でものすごくドラマティックに色々描いてるわけではないので、大きく感動するという感じではないかな。
それでもやっぱり良い話でした。
【ＴＯＨＯシネマズ木曽川】
