このレビューはネタバレを含みます
ある女の子の失踪事件を題材に、両親、親族、地方テレビ局の取材班それぞれの立場の心情や世間の声を描く。
監督の演出による所もあると思うけど、素の状態かのように錯覚させる俳優陣の自然な演技に引き込まれた。
吉田恵輔監督に直接コンタクトを取ったという石原さとみの本気度が伝わった。
思わず涙してしまう場面もいくつかあったけど、それ以上に胸が締め付けられるような場面が多くて、見終わった後のダメージが大きかった(いい意味で)。
現代はどんな事件でも根拠のない憶測でバッシングされてしまう残念な世の中だけど、「そんな世の中でも手を差し伸べてくれる人はいる」という演出にグッときた。
青木崇高演じる夫と同様、ふとした時に向けられる人の善意にやられちゃいました。
あまり事前情報は入れずに鑑賞したけど、モデルになったのはやっぱり山梨のあの事件なのかな。