やた

ネクスト・ゴール・ウィンズのやたのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「ジョジョ・ラビット」がすごく良かったので、きっと面白いんだろうな〜くらいの気持ちで観たら、予想をはるかに超えてめちゃくちゃ良かった…!!
スポーツを通した仲間の絆とかそういうのじゃなく、もっと人間が生きていく上での本質の話だった!

他人と関係を築くために
・相手を知り、相手の言葉を聞く
・自分を開示する
この二つが重要で、これを省くとどんなに大きい情熱も伝わらないし、ただ威圧したり見下したりしているように思われてしまう。

最近「人生後半の戦略書」という本を読んだ。タイトルの通り年齢が人生の後半に入った時、人はどのように生きていくのが良いのか書かれていて色んな発見があったけど、その中に「"特別"よりも"幸福"になる」「履歴書向きの美徳よりも追悼文向きの美徳を目指す」というくだりがあって、この映画で描かれているメッセージと通じるなと感じた。

終盤での会長の言葉、「心さえあれば、ここでも幸せになれる」「一人で負けるより、皆で負けましょう」はめちゃくちゃ響いた。
そして最後にトーマスが、「自分の幸せのために」「サッカーより大切なことがある」と気づいて島を離れるところがすごくすごく良かった。

ユーモアがたっぷり効いててドラマチックな実話!感動!っていう描き方じゃなかったのも好きだった。押し付けがましくなく元気と学びをもらえる作品だった。
やた

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