ミツバチゴロバチ

首のミツバチゴロバチのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
3.5
オーバーワークからの、あ〜体調崩しそうだな〜今日の休みは自重して家に籠るべきなんだけど…先週から『首』やっとるってなったらそんなもん行かなかんがね!

案の定翌日発熱して、こじらせ、仕事も休み、本調子に未だ戻らず鬱々として、SNSからも離れ、久々のFilmarksです。

『首』面白かったんだけどね〜。

正直北野武監督の新作が観られるだけで有難い、それだけで満足という甘々ファンなので、あのお笑いのテンポ、間、特に秀吉・秀長・官兵衛の3人のやり取りだけでもう十分元は取ったなっていう。あの3人で『劇場版 風雲!たけし城』もしくは『THE3名様』やって欲しいなあ。

…と、12月中頃にここで一旦下書き保存したところ、クリスマス〜年末年始と映画もFilmarksも観る余裕もない忙しさで(仕事)、あっという間に年が明けました…(今、私の冬休み)

で、そう、面白かったんだけど、豪華なセットやロケーションなのに(しかもスクリーンで観てるのに)なんかスケール感が伝わらないし、殺伐としたシーンの恐怖感・緊張感、色恋描写の切実さも、いまいち真に迫ってこない。
一番気になったのが、キャスティングで、いくらなんでも皆年寄りすぎだろ〜、オッサンしかいない。監督が信頼できる安牌でしか固めてなくて、フレッシュさや驚きがない。
近年海外のベテラン巨匠監督たちの老いてますます盛んさに比して、ちょっと軽やかさや攻めの姿勢が衰えてるというか、どうも身の丈の範囲内、自分の城の中だけで映画を作っていやしないか?と思ってしまいました。

パンフレットのインタビューで加瀬亮さんが語っていた、信長の狂ったテンションに気持ちをアゲるために、毎日現場に向かう時に聴いていたのが『アラレちゃん音頭』というエピソードが流石で最高でした。