恋多き女性作家パトリシア・ハイスミスの没後発表された秘密の日記を通して彼女の生涯を描いたドキュメンタリー作品。
良いもの見させてもらいました。
1921年-1995年アメリカ生まれの作家ハイスミス。彼女の産み出した小説のうち実に21作品が映画化されている。映画とは切ってもきれない人気作家の生涯はどんなものだったのだろう。
出生、家庭環境、自身の性、時代背景、圧倒的な文才と知性。その心うちは。
彼女の日記、生前撮られた彼女のインタビュー映像、彼女の近くにいた人たちの証言、その他写真、映画化された作品のシーンなどを並べてナレーションがまとめ進行してゆく。
サントラがまた面白くて、古めかしいブルースギターの音色で独奏だが土着的なものではなく現代音楽に近いアプローチで素のギター音ではなく少しエフェクティブで新しさも感じる不思議な仕上がりになってる。この不思議さが彼女の数奇な運命とリンクしてとてもしっくりきました。
