＜どっちもどっち＞
フランスの田舎で定職につかず、つるんでる若者たち。
ミラレスとドッグは幼なじみだが、ちょっとぼんやりしているドッグはミラレスに見下されていて対等な関係じゃない。ただそれはそれで安定した関係だったが、大卒でかわいいエルザがやってきて二人の仲は不穏になっていく。
ミラレスの独占欲がひどくて緊張感高まる…が、エルザもエルザで田舎の若者たち全般を見下している。彼女は大学で比較文学をやっていて、ミラレスにどんな作家か聞かれて「いや、どうせあんた、知らないから」と答えない。しつこく聞くと「ヘルマン・ヘッセ」。マジか。
そもそもなぜエルザはドッグと付き合ってるのか。
ミラレスはモラハラ野郎なんだけど、普通の人にはとても親切だしヘッセもいくつか読んでいて教養もある。
そして、ラストはちょっとご都合主義かなと思うけど、私には意外なものだった。
