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戦火の馬のmendeのレビュー・感想・評価

戦火の馬(2011年製作の映画)
4.0
<まさかの馬に感情移入してしまう映画>
馬に同情とか、愛着とかいうレベルを超えて、
馬を尊敬すらしてしまう映画。
カンバーバッチやトム・ヒドルストンなどイギリスの人気俳優が揃っていても、堂々たる主役をはるのは馬なのだ。

ということで、撮影も照明もストーリーもおとぎ話のよう。『BFG』が小学校低学年向けなら、こちらは小学校高学年向けという感じ。『BFG』は子ども向けであってもロアルド・ダールの風刺というか、毒があるけど、本作は文部省推薦的な良い子感があるのは確か。

ただ、戦闘シーンだけはスピルバーグらしい大迫力で、そこはリアリティがある。さすがである。
さらに主人公の馬以外にも大量の馬が登場し、画面を埋め尽くす。こんなに多くの馬が登場する馬が過去あっただろうかというほど。お金もえらくかかっただろうけど、スピルバーグなら映画会社もお金をかけてくれる。

動物と子ども、そしてスピルバーグには勝てないということを証明するような映画だった。
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