ユーライ

PERFECT DAYSのユーライのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
1.0
文句を言うために観に行った方が悪いのだけど、お前ホンマええ加減にせえよ。弱男である独居老人コウジ・ヤクショがトイレ清掃員に扮して魔都市TOKYOの奇妙奇天烈な便所をあっちでフキフキ、こっちでフキフキ。まず清掃前の時点で既にピカピカなのはどういう了見なんだと思うし、当然付着しているであろうウンコ小便ゲロetcを画面から一切排除しているのがチャンチャラおかしい。おヘソが茶を沸かします。ガキンチョを救助したのに冷たくあしらわれるのも所詮言い訳に過ぎぬ。しかし、本当に酷くなるのはここからなのだ。スナックのママと懇意なのはともかく、同僚のチャラ坊が連れてる娘さんに不意打ちキスされ、突然押しかけてきた美少女姪との同居生活。着替えを覗きそうになってキャーオジサンのエッチときたもんだ。風呂上がりに並んでチャリンコ乗ってやがんの。挙句の果てには長回しで泣き笑いカマして「可哀想な俺」アピール……。あーもうこんなん騙されないんですよ。これとお下劣異世界転生深夜アニメの本質的な違いが、俺には分からないんだ。控えめに言ってお爺ちゃんの怒張したポコチンからカウパー氏腺液垂れ流しにしてるポルノですわ。お芸術の面をすればどんな無法も許されると仰るんだけど、全く気に食わない。加えて巨匠ドイツ人監督が上から目線でエキゾチックジャパンに「おまはんら平民はこのように姿優しく色美しく生きるのでアール」とお説教する態度も何様のつもりだと思う。生活が纏っている嫌らしさを巧妙に隠蔽しながら言われてもねぇ……。まぁ、でもここだけの話、ポルノは非常に……好きなんですよ。だから気持ち良くはなりつつも罪悪感とやり切れぬ怒りを覚える、難しい映画だったなぁ。
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