アネモネ

PERFECT DAYSのアネモネのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.5
結論、とても良かったです。
最後のシーン、みんながどう捉えたのかたくさんの人の意見が聞きたい。
私は、とても胸が締め付けられたのです。

日本だからかな、私にはあの生活が“良きもの“とは思えませんでした。
自分らしく慎ましく、かもしれないけれど
果たしてそれは良きことなのか。
そして平山さんは本当に幸せなのか。
幸せなのではなく、心が豊かであって決して羨ましい生活ではないと私は思いました。
マッコールさんのようにキッチリさんの平山さんだけど、その決まりを自分に課してるような。
自分の楽しみを持ち、馴染みのお店があるって素敵。
行きつけの古本屋とか羨ましい。
なのに日常の仕事を見ていると息が苦しくなる。
なんでだろうって考えたら、まずは
渋谷区の公衆トイレの綺麗さ
利用者の性格の良さ
私は違和感がありすぎました。
確かに私が過ごした渋谷にはあんなトイレどこにも無かったけど、早朝あそこまで綺麗じゃないはずだし。 
東京ってそこまでスバラシイ所じゃないよ。
スポンサーの要望だから仕方ないんだろうけど。
なんか良いとこ取りでずるい。
ずるいんだけど、ふと見上げた空の綺麗さは日常に追われていると気付かない時もあるし、
ただ同じように過ごす日々でもどこか違っている素敵な出来事もあるよね。
この監督はいつもそんな日常を切り取っているのかもしれない。
監督じゃなきゃ、この綺麗な映像は撮れなかったかも。
だけど、私には綺麗過ぎた。
なのになぜだろう、こんなに心に残るのは。

平山さんが羨ましいのは、日常に連動する夢が悪夢じゃないこと。
それは平山さんの日常が穏やかだと言う事なのかな。
私、いつも仕事でありもしないトラブルの夢とか寝てても疲れるもん。

鑑賞中に気になったのは、平山さんが鍵閉めないこと。
都心に住んで車持ってるのは仕事上オッケーとしても。
最初から気になってしかたなかったです。




選びつくされた選曲なのはわかった上で
1番の感想
「平山さん、音楽の趣味が合いますね」
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