目の前のものを観ることができて、音を聞くことができる。
何気ないことに幸せを感じるのはそんなに多くない経験だと思う。
熱くなった鍋に水が入る音。
水が沸騰する音。
肉が焼ける音。
ナイフで食材を切り分ける音。
スプーンと皿がぶつかる音。
咀嚼する音。
外では繁殖期を迎えた鳥がけたたましく鳴いていた。
迷いなく出来上がっていく料理たちに自然についてくる音を聞いているだけで、心は満たされた。
あまりに美しすぎる風景と、すごく純粋に愛し合っている2人に心が透き通るようだった。
こんなに素敵な作品を独り占めできるなんて、なんだか儲けた気分だ。
食というものへの考え方を改めることができました。
食べるって毎日のシンプルなことだけど、ものすごく奥が深い。
今を大事に生きるって、食べて幸せを感じることなのかもしれない。
めちゃくちゃ良かった!
食べる時間をもっと大切にしようと思えたし、目の前の人をもっと大事にしないといけない。
とても素敵な深い余韻に浸れる作品でした。