げんげん

落下の解剖学のげんげんのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.2
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。『これは事故か自殺か殺人か。』このキャッチコピーとタイトルだけ見ると、科学捜査や法医学を駆使したサスペンスのように思えるし、予告だけ見ると悪女のサイコサスペンスのようにも思える。が、違うのである。

これは法廷劇。全編ほぼ会話の会話劇でもある。私はバリバリのサスペンスを期待していたので前半は肩透かしだったが途中から凄い没入感を味わったので全体的には良かった。自分も陪審員となって証言や状況証拠をもとに、この裁判の判決を一緒に考えていく感じで見入ってしまった。特に夫婦喧嘩のシーンからの没入感が凄い。そしてまた、このシーンで「この女優凄えわ」ってなった。

判決や結末は皆が納得するものではないかもしれないけど、自分は最後の証言はかなりぐっとくるものがあった。

あと、後半の主役は間違いなく犬。

2024年19本目
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