さみつこさみい

落下の解剖学のさみつこさみいのネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

タイトルのイメージでは死体の解剖が進むにつれて事件の真相がわかっていく物語かと思ったら全くそうじゃなく、裁判で"夫婦"を解剖していく話だった。

ミステリーを見慣れてるから、最後にとんでもない物証来るか〜?!とか、ことが収まってから真相シーン来て胸糞エンドか〜?!とか思ってたら空気感を映すような長〜いカットが続いてそのままクレジット。煮え切らない感じで終わった。(それも良かった)

平和の象徴は鳩じゃなくて犬でいいと思ってる派の人間なので、スヌープが苦しんでるシーンは見てて何よりも辛かったけど、途中まで「(もしかしてスヌープが関わった事故死で、それがバレたら一緒にいれなくなるからかばってるんじゃ…?!)」とか思ってたから何事もなくて良かった…という感想。最初から最後まで可愛いスヌープ。

「いつか会えなくなる、そういうものだから心の準備をしておきなさい」と言った父の言葉を信じると同時に、母の証言も信じたダニエル。検察側からアザやら録音やら色々グレーな物証が出てるのに、ダニエルのハートで勝訴を掴んだんですね凄い。
でもダニエルが初めに言ってた「2人の話し声を聞いた〜」てやつは結局どこいったんかね??考えるだけ野暮やけど、真相は本当にどっかに行っちゃった。

録音の言い合いのシーンは凄かった…。字幕追うのに必死であれやったけど、母国語で聞けてたらもっととんでもない気迫なんだろうなぁ。。。🙄🙄🙄