あける

哀れなるものたちのあけるのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

今年観たはじめの映画これで良かったな、という感じ。

しばしば泣いてしまった。

ダンカンのキレ散らかし様、まるで昔の私のようだなと思って一部の行いは見ていて痛々しかったw
あれは嫉妬心と執着と独占欲なので、あれがものすごく強い私には本当に他人事ではないのでむしろコミカルな雰囲気出しててくれて良かった。


ベラの事も一部まるで自分のようだなと何だか思うところがしばしばあり引き込まれた(けど彼女の様な未来への聡明さはまだ私にはない)
(経験体験とかはだいぶ違うけど世の惨状を嘆くとかあぁ…ってなった)



冒頭のなんというかまぁ「フランケンシュタイン」を作り出す手術のシーンが始まった時はまさか2024年にこんなファンタジーゴシックSFモンスター映画みたいな表現の映像が観れるとは!と痺れてしまった。

そして音楽もずっと良くてそれも相まって集中力途切れずにあの話の中を泳げた感じだ。



体はそのままで脳みそが違うから記憶もないし「それはそれで私は私」と言えるのは正直同じ体でどうしようもない過去があると思ってる身としては羨ましいなぁ〜と思ったりして、想像上で頭の中が入れ替わったとすれば別の自分ということになるのでは?!という謎説を立てようとしたりした。


豚鶏(豚鶏キメラだったはず)を見ながら頭が重そう、バランス取れるのか?とか思ったり。


娼館で働き始めた時に嫌なことが起こらなければいいのだがと心配になったりしたけど持ち前の好奇心とアクティブさなどでしっかり仕事をしておりとても良かった……
(あの父親の性教育を…ってシーン「セックスエデュケーション」のオレンジが何時ってやつ思い出して笑ったw)

終始一貫して自分の体は自分のものであるが流れているのが本当に良くて愛すべし作品になった気がする。

あの元夫、ヤギ?になったのだと思うけど逆にヤギ可哀想と思いつつも人間の体になったことでヤギ側の知性がまた発達したりしたらおもろいからいいかーとかふんわり考えた。


ところでエマストーンそんな好みとかはないんだけど、
一つだけ、耳は舐められたいな!と思いましたね。
(何の話)
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