7子

枯れ葉の7子のレビュー・感想・評価

枯れ葉(2023年製作の映画)
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日々の生活も(労働も人間関係も)うまくいかず、ラジオから流れる情勢も最悪で、何もかもから目を背けたくなる時もあるし、でも希望が一筋二筋見えてくると、未来を世界を変えてやりてーって気持ちにもなるし、どちらかではなくどちらもあっての、なんでしょうね。主演のアルマ・ポウスティが舞台挨拶でタイトルについて「葉が木からひらひらと翻りながら落ちていくさま」と言っていて、そっか「落ち葉」じゃなくて「枯れ葉」なんだなと思った。戦場じゃ枯れ葉も散らないどころか、木が焼き尽くされることだろう。
ちょうど私がこの2,3年内で映画館で観たのが労働三部作から「パラダイスの夕暮れ」「マッチ工場の少女」だったこともあり、それらに連なるカウリスマキの現代のストレートなラブストーリーを観られることそれだけで幸せ。
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