救済P

北極百貨店のコンシェルジュさんの救済Pのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

新人コンシェルジュの秋乃が様々な動物が来店する「北極百貨店」で切磋琢磨し成長するヒューマンドラマ。

何をしたらシナリオが面白くなるのかということを熟知している。爆発力のある見せ場や精神描写はほとんど描かれないが、課題、そしてそれの超克が丁寧に設定されている。

課題、超克に相当するパートは百貨店に来店する様々な動物の身体的特徴や背景に根ざして作られている。例えば絶滅危惧種の動物はそれゆえに恋に悩み、嗅覚の鋭い動物は匂いを手がかりに問題を解決していく。動物たちが人間と同等の知性を持った時、人である秋乃になにができるか。秋乃はコンシェルジュとしての在り方に悩みながらも、動物1人1人を観察し、得手不得手を利用して老舗百貨店を知らず知らずのうちに変革する。

序盤のフロアマネージャやリストラ屋が秋乃を低く見積もる中で、最高権力者(=エルルさん)が成長の最中にある主人公を認めてくれる展開はありきたりだがそれゆえにアツい。かつて自分がそうであったように北極百貨店のコンシェルジュが主人公によって幼子の夢になるシーンもあるあるだが映画の空気感と合っていて実に爽やか。

しかしどれだけ言葉を尽くしても今は亡き妻の言葉を彫刻に表すもののそこに意義を見出せない生気のない男を演じるツダケン。これ。そ〜れ☝️
もう全部の映画これでええねん。ツダケンと後悔。ツダケンと狂気。ツダケンと死。全部これ。こ〜れ☝️

どうでもいいけどこれ観た直後に別のスクリーンで『SISU/シス 不死身の男』観たせいでほとんど内容忘れた。今忘れた状態で書いてる。対極。
救済P

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