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ブラッド・アンド・ゴールド ~黄金の血戦場~のbeachboss114のレビュー・感想・評価

3.0
昭和の末期に、独立U局の昼下がりとか深夜にブツ切れにされて流れてたタイプの量産型マカロニ戦争アクション。ハナっから吹替で見るヤツ。

負け戦のどさくさに紛れてお宝探しに行く系。久々のごちそうかと思ったが、いまひとつ各種設定が活かしきれておらず、もったいない仕上がりに。さほど知恵を使うわけでもなく緊張感も足りないから、金塊強奪というより、田舎の空き巣か香典泥棒のレベル。火薬と流血だけはそこそこあるけど。

しかも、この監督のフィルモグラフィを見てると、明らかにタランティーノのアウトレット市場を狙ってる。画づくりは上手いんだけど、ダイアローグや既製曲の使い方にセンスなし。でも、宿敵との決着のつけ方で星一つプラス。

あと、余談になるが、吹替版の「一兵卒」って言葉の使い方、完全に間違ってる。本来、「一兵卒として~」みたいに自分のことを謙遜して使う言葉だから「一個人」「一社員」って言ってるのと同じ。翻訳したヤツ、おそらく「二等兵」とか「平社員」とか「三下」とか「チンピラ」の意味合いで使ってる。 恥ずかしいよね、こういうの。
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