ポスタービジュアルに惚れ込んで滑り込みで見に来た！来るカット来るカット、全部どこを切り取っても綺麗で計算された絵作りなのとても良かった、、超無駄を削ぎ落としたシンプルループとサスペンス。少し耳障りな生活音がまた良き。
映画館という静かな空間だからこそより楽しめるんじゃなかろうか、っていう作品。なんでもっと上映館多くないのかなあ！？って思ったぐらいの完成度の高さ。
物語では、彼女を殺した犯人を主人公が繰り返し殺し続ける、復讐し続ける「ペナルティループ」のプログラムのお話。おまけにどうやら相手の男もループしているようで、、という展開が面白い。
ずっと一緒にいるうちにだんだん仲良くなっちゃったりなんかして、繰り返す時間軸だからこそなんかちょっと楽しめちゃったりする。復讐劇とは思えない所に突っ込む話の作り方良いなあと思った。邦画らしいヒューマンドラマとか小気味いいギャグ(？)要素がいい塩梅で感じられて楽しい。
復讐とは何なのか、なんの意味を持つのか？
繰り返すことで、もしかしたら「同じ時から動けない人」を表しているのかもなあと思ったり。ループ、そして復讐心との向き合い方として新境地の映画だったかも。
この世界の片隅で、もしかしたらこういうことって本当に起こってるんじゃないの？とちょっぴりゾクっと、でもちょっぴりワクワクしてしまうような妙な感覚に襲われてとっても楽しめました。
そう来たか！と思わせられる見せ方と意外な展開、そして苦笑いしちゃうぐらいのっそりと目の前に置かれるキツめのリアル。何回か観ればまた違う印象を受けそう。
