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ペナルティループのるのネタバレレビュー・内容・結末

ペナルティループ(2024年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

観進めるにつれて段々状況が分かっていく感じ好き

溝口と淳に徐々に友情が芽生えていくという展開がとても好き〜!
というか、やり直しできるからこそ少しハメ外して遊ぶみたいなループものの醍醐味が好きだから、殺伐とした殺人シーンよりも仕事サボってボーリングしたりボートで揺られたりしてるシーンの方がシンプルに好き
途中からサクッと死ねるように銃で殺してたのは優しさだね
最愛の唯を殺した相手で憎んでるとはいえ、人を殺すこと自体に楽しみや快感を得てるとかじゃないから、毎日毎日人を殺し続けるのは普通にしんどいよな〜
溝口も、人殺したにしては意外と良い奴だったし(?)
溝口のVRってどのくらい現実での性格とかが反映されてるんだろう
敢えて実際の性格よりも良い奴っぽく仕立て上げて、契約者が現実に戻った時に少しでも憎しみの気持ちを軽減させよう的な狙いがあったり???とかも考えてしまった
記憶とか割とそのまま引き継いでる感じだからやっぱり溝口本人の性格があれなのかな
どちらにせよ死刑囚側の人間もループに気付く仕様なのめちゃくちゃ鬼畜じゃない?
殺される恐怖と、逃げようと思っても逃げられない状況とかを与えるっていうのも含めて、契約者へのサービス?
VRという仮想空間の中だけの存在なのに自我を持っちゃって可哀想に、、、
なんかフリー・ガイみたいだな

たとえ殺されて痛い思いするとしても、ちゃんとまた明日を迎えられるってなれば、死ぬこと自体への抵抗はあんまりなくなるものなのかな
やっぱり死への恐怖って死ぬ瞬間の痛みよりも、明日が来ないことに対する恐怖の方が強いってことだよね
何も言わずにループ最終日を終わらせてあげる方がVR溝口にとっては幸せだっただろうな
最後の日に木を描いたのは、何か残しておきたかったから?それとも死ぬ前に新しいことをしてみたかった的な?
正直この辺りから眠たくなってしまった

あと結局唯は何者で何から逃げてて、どういう人間なのかが全く分からなかったのが個人的には不完全燃焼
ミステリアスな人の方が魅力的とは言うけど、何も分からなさすぎるのによく恋愛関係になれたな?って方が気になっちゃった
VRの中の唯ですら何も答えをくれなくて、追いかけるだけなの不毛だなと思ってしまう淳は現実に戻る時のリハビリの内容は、最初から唯との時間を所望してたみたいだし、本物じゃないとしても唯に会えるっていうのがまた復讐心とは別にペナルティループの契約をした目的としてあったのかな

現実に戻ってきた時の作業員の淡々とした撤収作業とかが虚しくて切ないな〜
現実での犯人への殺意は薄まりそうだけど、それとは違ったモヤモヤ感が残りそう

わたし的にタイムループものは楽しい系の方が好みかもしれん!
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