肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

駒田蒸留所へようこその肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)
3.6
人生に迷い仕事に身の入らないまま天才若年ウィスキー製造社・社長の密着に臨むクズWEB記者が見て琥珀に交じり共に回転する「KOMA」という名のファミリーツリー

リビングで燦然と輝くdyson(ただ異様に目についただけ)

「P.A.WORKS」が手掛けるお馴染みのもう10年はとうに経過している"お仕事アニメ"シリーズの劇場版では三作目?初・単独映画では一作目となるアニメ映画となりますが、恐ろしいくらいに"堅実"にできています。
"町おこし企画"、"協賛PR映画"、そして観客20歳以上は間違いものとして、「ウィスキー」を嗜む"年齢層"を意識した"大人大人した"落ち着いた映画に仕上がっていますw
だからラブコメ等の"「青春」成分"は物凄く希薄ながら、"「若人」が感じる脈々と受け継がれる「伝統」と「伝承」の重み"が上手くクドくない程度にバランス良く調合されていて、舌上でそっと溶けていくような"余韻"重視の映画となっています。😉
ジャズィー&フュージョンサントラがそこまで雰囲気に全振りしたようなエモさは別段ないけども"カランコロン欲求"は刺激されます(笑)

ま、自分、ウィスキーどころか酒が人体に影響出やすいのでわざわざ不調をきたして呑む意味がわからない、"一切呑まない"人なんですけどねっ🤪
だってしょうがないじゃない、P.A.だもの・・・好きじゃなくても"カランコロン憧れ"はみなあるよね?ね?

エロじゃない"大人向け"と言ったものの、お酒製造を扱ったものだけど「R18+」等の年齢制限に引っかかってはおらず(わざわざ客入り減らす真似もするわけないんだけどw)、本当に"社会人・新人の仕事への赴き"と"家族経営の乗りやすいレールにわざわざ就く「覚悟」"など双方向のタイプの"生き方"の悩みが描かれるし、相互の"嫉妬"や深層での"見下しやマウント"なども若干関わってきて、「若年層」にも"覚えのある心情"にフィットしやすい映画でもあります。
だから、桜のエモい季節描写はほとんどないけども年度末・年始に改めて観ても、感情移入に捗りそうな『お仕事』の役目は充分に果たしています。

てかまあ、主人公というか"視点"としてのニュースWEB記者の高橋光太郎くんが「社会人」としてなかなかのクズでしてwよく記者として半年もやっていけたな!?てくらいのやる気のないクズでして…(笑)
25歳、半年務め、5社目って、大学卒業換算だと約3年で5社転職ってのもなかなか壮絶じゃありません?そんな仕事に定着しない社員よく雇ってもらえたな!?とそのニューサイトのブラックさが逆に心配になるくらいの"迷える若者像"が少々過激ですw

それで駒田蒸留所の若美人社長と広報美人の「原酒探しの旅(取材)」に同行密着に"ウィスキー関連無知識(せめて移動中に最低限のリサーチもしないなんておったまげーーー!🤩)"で臨み、駒田御二方に"おんぶに抱っこ"状態でやる気もないとは…その仕事に無関係で記者経験もない自分でもピキピキ心情でしたわよw?(#^ω^)

ストーリーは"堅実"で背景美術も写実的でCG起こしだろうからクオリティは高かったものの、アクシデント事故もあるけど"サスペンス要素はなし(あったらあったで腹黒さはメッセージ性が濁るけどw)"で、"恋愛要素もなし"だと"即・実写化"に耐える現実的ストーリーは、アニメ好きからすると"少々退屈"に目に映る可能性も大アリなので"訴求力"はもっと欲しかったところです…
広報美人社員の河端(内田真礼)さんは終盤ほとんど存在感すらなくなるし、視点記者・高橋(小野賢章)も以下同文で"駒田家の家族物語"だったんだ。とストーリーがシフトしていくので、もっと"みんな創り上げる"燃えカタルシスが欲しかったところです。

駒田琉生社長(早見沙織)さんのエグいBL絵がカー(都内ブイブイOLですか?美人だから許される)のユーモアがWEB記事の一コマに採用されたりなど、"ビジュアル面"でのアニメティックさが欲しかったところです😉