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四月になれば彼女はのAMYのネタバレレビュー・内容・結末

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

Filmarks試写にて
上映後は、原作者の川村さんと山田監督とのteach-in

原作は未読だったけど、初めてこの映画の情報を知った時から、絶対自分に刺さる作品だと確信していた

見事に刺さりました


讃美歌、パイプオルガン、真夜中の待ち合わせ、夕日、などなど出てくるあらゆるものに自分とリンクするものがあってそれだけで胸がいっぱいになった

でも、弥生の発する言葉が1番自分的には刺さったかな
“4月が嫌い”
“1番楽しい時に、この気持ちがなくなったらと考えて悲しくなる”
なんでこんなにも同じこと思ってるの〜
と思ったくらい

側から見たらめんどくさいやつと思われるのかもしれないけど、1つ1つを蔑ろにできないタイプなんだよな
物事1つ1つにいちいち深く考えを巡らせてしまうし、裏の裏とかを勘繰ってしまうタイプ

春の
“あなたのことが好きだった時の自分に戻りたい”
にも共感して泣いてしまった
抗わなかったし、抗えなかった
でも不思議と嫌な思い出にはならないあの日

上映後のteach-inで川村さんがおっしゃっていた言葉はどれも共感の嵐だった
藤代に男の決断のできなさとか気付けなさとかを詰め込んだというのにも共感したし
全てのことを終えることに意味がある
でも終わりを怖がって、始めないのではなく、経験した前と後では全然違う自分になれるのだから、終わりがあるとわかっていても始めることは大切というのにも共感した(もっと素敵なお言葉だったと思うけど、自分の記憶でまとめるとこんなもん泣)


そして、新しい環境とか変化に弱すぎる自分にとって刺さりすぎたのが以下
-変わることはしょうがないこと
でもそれを一緒に乗り越えられる相手もいる-
春のナレーションだったんだけどうまくキャッチできなかったから改めて観賞して確認したい

これをうまいこと表してた藤井風様の曲も期待通りでさらに泣いた
“変わりゆくものは仕方がないけど”


余談
「1人でいる時の孤独は全然良かった、でも…」と弥生が手紙で語るシーン
ZARDの「マイフレンド」の歌詞を思い出した
“ひとりでいる時の淋しさより 二人で
いる時の孤独の方が哀しい”
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