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四月になれば彼女はのGINのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.7
10年にわたる男女の愛と別れを壮大なスケールで描いた川村元気の小説を映画化したラブストーリー。

精神科医の藤代俊(佐藤健)のもとに、かつての恋人・伊予田ハル(森七菜)から1通の手紙が届く。
手紙には10年前の初恋の記憶が書かれており、それから手紙は定期的に届くようになる。
時を同じくして、藤代は婚約者の坂本弥生(長澤まさみ)と結婚の準備を進めていたが、弥生が忽然と姿を消してしまう―。

現在と過去、日本と海外が交錯して物語が展開される。
俊、弥生、ハル、それぞれが愛をさがし求める様が描かれた純愛物語であり、失ってしまった自分の気持ちを取り戻す再生の物語でもありました。
ハルと弥生が繋がって、接点が生まれるところが物語のポイントだったと思います。
それぞれが抱える想いや悩みに、たとえ答えは見つからなかったとしても真っすぐに向き合い生きようとする姿が印象的な作品でした。

この作品の売りはメインキャスト。
藤代俊役を演じるのは、佐藤健。
藤代の婚約者・坂本弥生役は、長澤まさみ。
学生時代の藤代の恋人・伊予田ハル役には、森七菜。
やっぱり美男美女の恋愛は観ていて絵になる。

ウユニ、プラハ、アイスランド、東京…と、ロケーションも素晴らしかった。
ボリビアのウユニ塩湖 は、広大な塩の大地に広がる湖面が鏡面のように空や雲を写し出し、息を呑む絶景だ。
チェコのプラハも趣のある美しいところだし、ハルの最後の目的地であるアイスランドのレイキャビクの海岸の朝日も美しかった。

音楽は小林武史。
主題歌は藤井風さんの『満ちてゆく』。
どちらも静かな作品の雰囲気にマッチしていて凄く良かったです。

久しぶりの映画館での邦画鑑賞だったけど、観て良かった😊
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