前髪メガネ

四月になれば彼女はの前髪メガネのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.0
愛を終わらせない方法とは

精神科医の藤代俊のもとに、かつての恋人である伊予田春から手紙が届く。「天空の鏡」と呼ばれるボリビアのウユニ塩湖から出されたその手紙には、10年前の初恋の記憶がつづられていた。その後も春は、プラハやアイスランドなど世界各地から手紙を送ってくる。その一方で藤代は現在の恋人・坂本弥生との結婚の準備を進めていたが、ある日突然、弥生は姿を消してしまう。春はなぜ手紙を送ってきたのか、そして弥生はどこへ消えたのか、ふたつの謎はやがてつながっていく。

TOHOシネマズの予告編でめっちゃ観させられた本作。
時間的に観られる作品がこれだけだったので観てみました。

泣けるなら泣いとこうの気持ちでしたが、、うーん、知り合いの知り合い(会った事もない)の恋愛話を聞かされているような感じの作品。
誰に感情移入すればよかったのか。
てか佐藤健老けたなぁ。。(いつまでも野上良太郎のイメージからアップデートされない)

理不尽に婚約者が疾走したのかと思えばちゃんと原因あるし、過去の話も始まりは良いけど徐々に気持ち見えなくなっていくしで、なんてゆーかある意味ではリアルな心の距離感ではあった。
だけどもあまりに抽象的で映画作品としては退屈な108分。

映像は綺麗だし光の使い方も良かったけど、話としては全然残らないと思う。

愛を終わらせない方法
この答えってきっと人それぞれで、恐らくこの答えが近しい人には響くのかもしれない。
弥生の「手に入れない事」の答えは個人的には捻くれ過ぎてる気がして え?ってなった。
後悔やら未練やらを指しているならわかるけど、じゃあ果たして手に入れない、入れられなかった、手放した過去の愛を思い出して今でも愛が続いているものってあります?あたしにはないです。思い出として昇華はしているかな。
実際に共感したり偶然にも同じ事を考えていたって方には申し訳ないけどちょっと酔いしれている感がして🥶映画とはいえ

あと排水溝のメタファーもわかりそうでわからなかった。
愛をサボったから2人の間も流れが悪くなった的な事かなとは思ったけど、フタを取って応急的に水を流しただけだったから根本解決してないのなら多分この考えは違うと思う。
この答えだけ知りたい!!

個人的に好きだったのは竹野内豊の演技!
出演してるとは知らなかったから竹野内ボイスのヤバい病みパパだぁと思ってたら本当に竹野内豊で。子供を押さえつけるダメ親ってイメージにない役柄だったけどそれにしか見えなかった。
前髪メガネ

前髪メガネ