さんしち

仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインドのさんしちのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 もっと”変”な作品が出てくるかと思いきや、予想外に素直な面白さがある作品だった。まあ北崎&草加の正体とか、”変”寄りな要素もまあまああったけども笑
 Vシネは画づくりに予算の限界を感じてしまうことも多いんだけど、今回はその感じが薄くて話の規模感に合った画面になっていたのが良かった。「巧の初登場(ドローン撮影で撮ったバイク走行シーン)」「旧式ファイズ変身」の2シーンは特に、劇伴の選曲も込みでめちゃめちゃカッコよかった……
 ストーリー。20周年作品ではあるものの、20年経って大人になって……というよりは当時の555らしい「若者たちの群像劇」がそのまま出てきたような印象。作中の年代も曖昧さを持たせていたしね。当時のキャストは20年分の歳を重ねているので(見た目年齢と精神年齢に)ややギャップも感じたけど、人間30になろうが40になろうが根っこは20歳前後から変わんないのかなって気もするのでこれもまた人間らしさなのかも。それこそ現行作品とのコラボとかだと「先輩」らしく振る舞うようになるんだろうけど、今でも等身大の若造でいられるのは単独作品だからこその良さだったと思う。
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