「第９地区」などのニール・プロムカンプ監督最新作。
プレイステーションの同名レースゲーム内オンラインイベント成績優秀者を実際のプロレーサーとして育成した実話を元とした作品。
Dolbyシネマにて鑑賞。
ほとんどレースを題材とした映画を観ないので比較はできないですが、よくプレイしていたゲームであり、初期のゲーム開発の末端に携わったこともあるので、少し特別な想いを持って鑑賞しました。
思ってたよりも普通の成長物語に収まってました。
レースにおける臨場感やクラッシュなどのアクシデントによる死への恐怖も充分表現されていたと思いますが、今作ならではのゲームとのリンク、ゲーマーがレーサーになっていく感覚、その体感の部分の表現があっさりしていて、人物造詣が薄く感じることもあり、イマイチ映画に没入できない感覚が最後まで残りました。
主人公が日本に来て、ゲーム開発者の山内さんと合うシーンもあるのですが、あまり映画に強く影響を及ぼすほどではないし、ゲームでも実際のレースコースを再現しているので、ゲーム映像と実際のレースシーンを組み込んだ場面などがあってもよかったようにも感じました。
それでも実話の説得力もあって、ゲーム発の実写映画としては完成度は高いと思います。
