前章に引き続き、大学生になった門出と凰蘭や友人たちの大学生活と宇宙人の侵略の攻防の両軸で描かれる作品。
相変わらず映像のクオリティは大変高く、物語の重要な部分となる前章の謎めいた小学生時代のタイムパラドクスの説明に多くの時間が割かれ、SF色の強いお話になりました。
大まかに門出と凰蘭、そして異星人らしい大葉を中心とした展開で、そのほかの登場人物の存在意義がとにかく薄く、物語自体も駆け足に感じる部分が多く、クライマックスに対しての溜めが利いていない感じが残り、ラストシーンも無難な終わり方に感じました。
原作者が大きく関わっていることは大変良かったですが、2部作にまとめるには無理があるボリュームに感じますし、原作にあるその後の展開、SFとしての重みを語るには、3部作にするのが理想だったように思えます。