ガッサ28

瞳をとじてのガッサ28のネタバレレビュー・内容・結末

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

主人公のミゲルは監督の自己投影なんだろうなとまず思った。
ミゲルは映画監督としては早々にメガホンを置き、細々と小説を書いているという設定だから、本作監督のビクトルエリセの近年の状況は分からないが、おそらく近い部分もあるだろうなと。
そのミゲルが過去に自分の作品に関わった俳優フリオに対して何ができるか、またフリオに関するアクションのなかで自分自身の過去へもタッチし、フリオへの行動を通して自分自身のこれからにも繋がるようになっていると思った。
ラストはここで終わりなんだというところで映画が終わるが、この解釈は人によって興味深いものになると思う。
最後フリオであろうガルデルは瞳を閉じたが、その表情は確信のようなものを感じた。
瞳をとじるというのは流れに身を任せるということなのか、それとも諦めるということなのか、はたまた自分の願望を瞼の裏に投影することなのか、その解釈は色々だ。

マドリードに行きたくなりました。
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