理か

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。の理かのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

言いたかったこと


現代に住む女子高生が、なぜか元防空壕?
のようなところに入り込み、タイムスリップ。

なんと昭和20年6月14日、終戦2ヶ月前。
なぜか倒れて助けてくれたのが、特攻隊員の佐久間。
行きつけの食堂、鶴屋に連れて行き朝ごはんを食べさせてもらう。自分の身に起こったことに驚いたあまり店を飛び出しあの防空壕跡に行くが、現代には戻れない。
行くあてがないゆりに優しく声をかけてくれる鶴さん。娘さんの着物とモンペ。
鶴の店で働くゆりと顔を合わす佐久間たち。
特攻という言葉に敏感に反応して隊員に、
「死にに行くのか。」と投げかけるゆり。
当然加藤はくってかかる。
後に弱って横たわる子供に手に入れたトマト🍅をあげて「戦争は負ける。」と声をかけているところを警官に罵倒されるシーン。
学力優秀ならなぜ気づかない、この時代言論の自由など無いし国民皆洗脳の時代だから現代の正論をぶつけても自分の身が危うくなるだけ。
助けに来た佐久間もおかしい。
ゆりの言葉に疑問も抱かず正しいと肯定する。
先程のゆりの生きろ、と今の戦争負ける、
という言葉。
佐久間の背景が見えて来ない。

あんな田舎(着物を持って行った周辺)なのに爆撃、あんなにたくさんの飛行機✈️が飛んで来たのかも疑問。
普通大都市とか軍需工場を狙って来るかと思うが。
ゆりが倒壊物に足を挟まれ火の手が迫って   
 当然の如く佐久間登場、
無事救出。‥‥鶴屋無事だった。

最年少の板倉が、日本国民の為に命を投げ出し国を救おうと志願した特攻から脱走。 最近になって家族皆亡くなり許嫁者が自力で歩けない身体となった為、そばに居てやらねばならないからと。仲間見逃す。

洗脳されたかと見られる当時の国民であるが、
本音は、自分の命は惜しい、生きたい、と思い、
新聞発表にごまかされることなく、
戦況悪化負けるかもしれない、
だからこそ今自分の命を捧げて家族を愛する人を守らねばと思ったのかと考える。

ほとんど足しにはならないかったもしれない、
しかし、愛する人たちを思って散った一人一人の気持ちの尊さを描きたかったのかと。

決して自爆テロと同列にしてはいけない。

だからこそ、もう繰り返してはいけないのである。
将来の夢を叶える機会を持たずして散った
尊い気持ちの為にも、
二度と戦争してはいけないのである、
戦争しては、申し訳ないのである。

記:
•佐久間のゆりへの手紙、封筒の宛名だけ佐久間本人で、中身の手紙本文は、流麗な達筆文字だった。
これも佐久間本人の自筆の方が良かった、時間が無かったのだろうか。
•ゆり百合に引っ掛けての山百合の群生、見事でした。
•ゆりと鶴さん着用の着物の袂、短くするにしても、タック取ってパフスリーブにしたのはどうなんだろう?
•特攻と言えば知覧かと思っていましたが。
•なぜ鶴さん、預かった手紙を出さずにしまい込んでいたのだろう。
理か

理か