夫・文則との関係がすっかり冷え切っている綿子は、友人の紹介で知りあった男性・木村と頻繁に会うようになる。
ある日、綿子と木村の関係を揺るがす決定的な出来事が起こり、日常の歯車は徐々に狂い出していく。
不倫していたことがバレ始めることを「ほつれる」、夫婦間がうまくいかなくなっていく関係がほつれる。
言葉の言い回しが絶妙です。
心の拠り所であった木村くんが突然自分の近くで死に至り、不倫関係にあったことから助けを呼べずそのまま彼は亡くなってしまった。
自分のせいかもしれないと頭を悩ませる綿子だけど、不倫はバレてはならぬと夫に平然を装わなくてはいけない。
夫とは何を話すにも言葉を考えてから話さなくちゃいけないし悪気は無いのだと思うのが圧が強い話し方は正直息が詰まる。
お互い不倫から始まった関係は夫婦となったが、先に夫が不倫をし妻も不倫をした。離婚もした。
木村が死ななくても不倫はバレていただろうし離婚もしていたであろう。
