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パラダイスの夕暮れのcyphのレビュー・感想・評価

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)
4.0
特集『愛すべきアキ・カウリスマキ』35mmフィルム上映にて鑑賞 女っ気のない労働者であるマッティ・ペロンパーがおうちデートのためにおめかししてカーネーションを買って果物を盛りつけてワイングラスを磨いて…としてるやつ、もうこれだけで最高 カウリスマキの貧乏人の男が住んでる部屋に住みたい カティ・オウティネンの絶妙な白け具合も最高

留置所で知り合う友人もいい 車に女を乗せて金と着替えを貸してくれ、と頼む主人公に当たり前のように幼い娘の貯金箱を漁る お上品でも褒められるものでもないロマンチック、醍醐味だ 「食べていける?」「スモール・ポテト」でふっと微笑む彼女 断られて入れなかったレストランへ別の男にすんなり連れていかれて本気で冷めるのわかるし正しい 真心だけが愛

カウリスマキが小津について語ってるやつ観てから作品観るとめっちゃ小津好きなんだなってなる 冒頭の清掃車を追うシーン、どこへ行っても真っ赤な車が路駐されてる
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