面白っ!鳥肌立った。
いつの時代かも不明、スタジオセットのあからさまに作り物の街・景色、奇天烈な劇伴に次々変わる撮影方式、癖の強いメインキャスト、と強烈な世界観を初っ端から押しつけてくるのだけど、あっという間にこのワールドの虜に。側は作り物でも、人物に、ベラに(その彼女にして作り物なのだが)、今、共感できる、応援できる、血が通っているからだと思う。
言ってしまえば、時流のフェミニズム映画なんだけど、そういう志の作品が陥りがちな、全方面に配慮された正しさだけでなく、それってどうなの?的なぎょっとする描写や意地悪さでこちらの倫理観に揺さぶりをかけてくるところが好きです。