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哀れなるものたちのbarakachanのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.7
ベラの成長の過程が感動的だった。大人の身体をもちながらも真っ白だったベラが、食欲だけの世界から、性欲を身に着け、知識欲を身に着け、力強く生きていく姿に、圧倒されて、涙が出た。
周りの男は、ベラの前で、人間をさらけ出し、崩壊していくのも正直、爽快。
そんな中、ハリーだけがベラを崩壊させかけるほどの影響を与えてたのが印象的。2人には肉体関係はなかったのに。ハリー、かっこいい。

ベラの衣装がひたすら好み。完璧なフォルムのパフスリーブがたまらない。最初は行動が下品なベラに、そう見させない上品さを醸し出していた。

公開してしばらく経ってるけど満席だった。賛否分かれる映画みたいだけど、こういう映画が満席になるのは嬉しいな。

気がつけばこの映画の舞台、すべてを訪れたことがある。ロンドン、パリ、リスボン、アレクサンドリア…それもちょっと嬉しい。現実のイメージは保ちつつ、ファンタジーなアレンジされてるのも良かった。

とにかく良い映画だった!
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