コンリーが美しく、かっこよかった…これを観るだけでも価値のある映画。
中国の北の方の骨格がしっかりした堂々とした美しさが、スクリーンに映える。
チンハオの出ないロウイエ作品に当たりがなかったので、不安を抱えてたけど、吹き飛ばしてくれた。
日本侵攻前夜の上海ということもあり、日本は敵として出てくるので、息苦しさはあるけど、上海好きとしては、知的で甘美な美しさをもつ当時の上海が破壊されることへの怒りが先にたち、中国側に想いをしっかり寄せて見れた。
中国社会を批判の矛先にした作品を観たいのはやまやまだけど、そうでないほうが、ロウイエの世界をそのまま見れるような気もした。まぁ、撮りたいものを撮れない時点で矛盾した考えだけど…
そしてオダギリジョーより、やっぱり中島歩に目が行く。ガンマンになってもいつもの感じ。濱口監督系の棒読みにある先の何かをみせてくれてるような中毒性がある。
