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哀れなるものたちのayuのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.3
橋から飛び降りた妊婦を拾った天才外科医。綺麗な死体に知的好奇心が湧き、女性の脳をお腹の乳児のものと入れ替え、ベラと名づけ観察することに。
過去の記憶をすべて失い赤ん坊として生きるベラの心は急成長し、外の世界に興味を持ち始める。冒険のなかでの様々な出会いや経験を通して彼女が感じたこととは…?💭

受賞タイトルを見た感じだと、芸術性の高さとエマストーンの演技が素晴らしいようだったので、ノーマークでしたが見てみることに👀❣️

これは、見終えたあとにじわじわといろんな思いや感想が浮かんできて、考え出すと止まらなくなる作品だ…😳
いつもに増して長々と書きますね📝💦

見てる途中は、正直合わないなと思ったんです。
たしかに芸術性も演技も素晴らしい!
でも今の自分にはこれをうまく飲み込めるほどの感性は持ち合わせてないなぁ… と😭
(スコアも3.6〜3.7あたりかなと考えてました)

でも、今となって思い返すと、なにも複雑で難しい話などではなく、世の中の現実的なルールや倫理観みたいなものがさっぱり分からなかった子どもが成長とともに自分のアイデンティティーを見出し大人になる… といった過程を美しく壮大に魅せてくれるシンプルな成長譚🎞️

最初はなんじゃこりゃ🫥ってなるけど、赤ちゃんの好奇心ってすごくて覚えるスピードも凄まじいし、その好奇心が満たされないと癇癪も起こすし、見た目は完全に大人なのに赤ちゃんそのものな演技をするエマストーン、さすが😨‼️
今作のプロデュースも務めたみたいですね👏🏻

今までにも何度か書いたけど、わたしは激しい性描写が苦手でなるべく見たくないタイプ💧
🔞すぎるシーンの連続で案の定少々キツいなと感じたりもしたんだけど、本作においての大半は必要不可欠なシーンだったと思う◎

ずっとモノクロで進むなか、やっと色が付いたのが、まさかの🤯 人間なにかしら強烈な好奇心を持ったり刺激を求めたりするけど、彼女にとってのそれは熱烈ジャンプだったんだなと思うと納得。カラーになった瞬間は笑っちゃったけど😅

マッドサイエンティストのゴッドとその助手。
駆け落ちした胡散臭いヤリモク。
クルーズで出会った老婆となんかよくわからん男。
売春宿の女性たち、客、病気の孫を持つ主人。

印象的なキャラクターはたくさん出てくるけどやっぱりわたしはベラにばかり注目してた。
彼女は大冒険の末になにを思ったのか、悟ったのか、考えてたら止まらない💬

女性が選ばれる側じゃなくこっちが客を選んじゃダメなの?っていう発言や、当たり障りのない言葉選びをしないといけない場面で本音炸裂しちゃうシーン、身近にいるのに命を落としていくことに気付かれない子どもたちに感情移入してお金全部渡しちゃう(渡ってない)シーンが印象的😯.。oO

こっちが客選んでちゃ仕事にならないよー🙅🏻‍♀️
そんな発言したら嫌われちゃうよー🙅🏻‍♀️
人のお金で勝手なことしちゃダメだしその人たちに預けるのはもっとダメだよー🙅🏻‍♀️
って色々言いたくなるけど、産まれたての赤ちゃんの脳から成長途中のベラを見てると、自分の力で考えて行動することって一見当たり前のようで難しいことやってるね、我々🤔💭

この監督作品は今回が初だったんだけど、魚眼の使い方がすんごい😳
中世にも見えるけど近未来なのか?よく分からない時代設定に、どうやったらこんなデザイン思いつくんやろって感心するしかないインテリアやファッション💥

そして、フレームみたいなエンドロール斬新😵‍💫!
写真のように見えて地味に動画な背景もなにを映してるんかさっぱり分からんのに美しくて…
あの縦長フォントも好きだな〜🔤✨
不協和音の不快な音楽や効果音も最初は嫌だったけどだんだんとクセになってくるやつ👌🏻

最初はあんま合わんなと思ってたら、ついいろいろと考えを巡らせてしまう、シンプルなようでメッセージ性に富んでいるすっごい映画だった💫

あの映像や画力は是非大画面で…🙏🏻
たぶんわたしはサブスクだったら見てなかった😅

🧠の使い方、まさか最後そうなるとはね(笑)

グリーンゴブリンのおじいちゃん、いろいろと辛い幼少期を過ごしたようだけどやっぱりイカれてるし、あの🫧はなんだったんだww
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