哀れなるものたちのたいがのレビュー・感想・評価

フランケンシュタインという古典をベースにしつつもテーマはすごく現代的
ヨルゴスランティモスの独創性がふんだんに表現されていた

この映画は色々な文脈での切り取り方や解釈の仕方ができる映画で、受け取り方も多種多様なんじゃないかと思う

だけど、この映画における1番の心が動かされるシーンはベラが初めて世界を見て聞いて体験するあのシークエンスであることは間違いない
原始的な喜びや悲しみに対してすごく率直で、その奔放な振る舞いによって良識ある社会や形式ばったものを次々にぶち壊していくあの瞬間のカタルシス