ハリ

ボーン・スプレマシーのハリのネタバレレビュー・内容・結末

ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

トレッドストーン計画から2年後。まだ記憶が完全でないボーンは新たに命を狙われる。
前作でトレッドストーン計画のボスであったアボットの悪事が暴かれる。

アボットとロシアの石油会社の癒着の罪を、前作でアボットに消されたボーンの上司のコンクリンに、アボット自身の不正ファイルを手に入れた情報屋とCIA捜査官の殺害の罪をボーンに擦り付けようとする。

殺し屋から逃げながらボーンは徐々に記憶を取り戻していく。自分の最初のミッション、何故狙われているのか、何の罪を擦り付けられているのか。ボーンに真相にたどり着かれ助からないと悟ったアボットは自殺する。

癒着問題の真相に辿り着きかけたロシアの政治家ネスキー殺害がボーンの最初のミッション。だがアボットが事実とは違う捏造をし世間を誤魔化してきた。アボットは長年の間私腹を肥やす為にありとあらゆる手段を使い、ボーンもまた利用されていたことを思い出す。

ネスキーの娘に真実を伝え自分が幸せな家庭を奪ったことを謝罪し、「真実を知れば運命は変わる」と伝えその場を立ち去る。ラストでボーンは自分の生年月日や本名を知ることになるがそれ以上は聞かずに物語は終わる。ボーン自身が真実を知ることを拒否したのは、殺人兵器としての自分自身の戒めだろうか。

前作よりも細かく脚本が練り上げられていた印象。自分が追われつつ、相手を追い詰めて行く構成はスリルもあり爽快であった。序盤に恋人が殺されるのは衝撃的だったが前作から続くトレッドストーンの因縁に終止符を打った形で終わりスッキリとした。
個人的評価:良作
ハリ

ハリ