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イビルアイのKentaCのレビュー・感想・評価

イビルアイ(2022年製作の映画)
3.5
filmarksオンライン試写にて。

13歳の少女ナラが、妹の病を治すために家族で祖母が住む村に赴くが、その祖母と過ごす中で村の伝承にまつわる不可解な状況に巻き込まれていく物語。

不穏な空気漂う祖母との生活はジワジワと恐怖感を煽ってくれつつも、主人公の混乱と錯乱具合の不快感がわりと強めで感情移入しづらく、このまま凡庸なホラーで終わるのかなーと心配しながら観ていましたが、
終盤の展開は意外性があり、なかなか楽しませてくれました。

冒頭から語られる、村に伝わる3つ子と魔女を巡る伝承は、ちょっとこわい御伽噺やグリム童話のようで面白く、その昔話と現在の繋がる瞬間はなるほどスッキリという感じ。
セレモニー・スリラーと銘打たれていますが、ラストまで観ると、たしかに…ともなります。

同監督の『パラドクス』『ダークレイン』と同様、今作も安定のジャケ写詐欺で、タイトル的にも「イビルアイ(邪眼)を持った一つ目の怪物」でも出てくるのかなと想像してましたが、微塵もそんなことはありませんでした。
なので、変な先入観に振り回されないためにもジャケ写のことは忘れて観た方が楽しめると思います。
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