カプカ

ザ・クリエイター/創造者のカプカのレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
-
オリジナルSF映画で、大規模な世界観が広がる映像を堪能させてもらえる喜びが本当に良い。
ギャレス監督のローグ・ワンをアップデートさせた作品として、アジアを舞台に戦争とロードムービーを見せるSF感。AI達の人間らしさ溢れる行動と傷ついた者達の戦いすごかったです。

暴走するAIモノが多いがそういう方向の話ではなく、西側が非道でアジア連合が多様性を受け入れ戦う立場問う設定は大規模なハリウッド映画でやるのは新鮮だった。
ギャレス監督らしいロードムービー以外もニールブロムカンプ監督っぽさや『囚われた国家』的な所も好き。

ベースはローグワンやり直しだけど、子供との旅はマンダロリアン的で、ジャングルに潜入して暗殺は地獄の黙示録、ロボットの方が人間らしい心があって人間の方が冷酷はブレランと、映像だけじゃなく内容も元の話に寄せてて既視感が強い所をどう考えるかで評価変わりそう。

この映画に登場するほとんどのAIロボットやテクノロジーはAIだから出来るというのはほぼないから、そこら辺のSF感や整合性はあまり気にしない方が見やすい気がする
それよりすごい人間臭いロボットが迫害されているという状況を使って他者を認めようという例え話という感じになっていたと思う。

そして、違うことを認めるは登場する多くのアジア系やキリスト教系じゃない思想やマイノリティなどもあると思うが
個人的に感じるのが人気キャラや続編モノじゃなく、今となっては中々作られないこの映画のような原作も無い新規IPでの作家性の高い映画を作って欲しいという所もある気がする。

それとこの映画デススターみたいなのが出て来るとは思わなかったw
カプカ

カプカ