このレビューはネタバレを含みます
バカみたいなエルヴィスとの身長差(しかもキショくてクズなうえ、交際しようとしている相手に「ママはこれこれこうだった…」とか言う神経がサイコ過ぎる、どういう心持ちなんだ)、無駄にだだっ広いメンフィスの屋敷(エルヴィスのツアー中は人が居なくて孤独かと思えば、戻ってきたらきたでどんちゃん騒ぎで煩い事この上ない、しかもエルヴィスはプリシラに外部との接点を断たせるし)、それらがすべて小さくて幼いプリシラをひたすら追い詰める。とりわけドイツにいたエルヴィスが先に帰国したあとまだドイツにいるプリシラを呼び寄せたくだりで戻ったプリシラを両親が迎えるシーンは、信じられないくらいケバくなった彼女と正対させられて哀れだった。それにしてもすごいぶつ切り感のあるラストだね。正直エルヴィスのカスエピソードの方が強くて、逆にプリシラが霞んだ感すらある。