期待を持って見たのだがはっきり言ってイマイチだった。何より二人が離婚に至る経緯というか、気持ちがよくわからなかった。
ファンなら誰でも知ってる既成事実だから、もっと意外な部分も描いて欲しかった。なんか拍子抜けした感じ。
まだ、バズ・ラーマンの「エルヴィス」の方がその付近がよく描かれていたような気がした。
エルヴィス役の男優はエルヴィスに声がそっくりで驚いたがエルヴィスの晩年がスレンダーのまんまなのでむちゃくちゃ違和感あり。しかも、後ろ姿のみ。後ろ姿だけなら他の役者使った方がいいのではなかったか。
私生活がダブルベットだけ?なんかダブルベットで二人でイチャイチャしてるシーンが異常に多かった気がする。二人って豪邸の中でそこしか居るとこがなかったのかなあ。
エルヴィスの周りにいつも居る取り巻きは多分ボディーガードとかバンドのメンバーだと思うのだが、そういうことがわかるシーンがほとんどなかったのでお前らいったい誰なんだよ?って言いたくなった。
要するに監督はセレブ一家の虚しさみたいなものを描きたかったのかもしれないが、それって役者に演技力があれば誰でもできることで、ソフィア・コッポラ独特な演出を見たかったがそれがなかったような気がする。
ひとことで言うと残念な映画。