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猿の惑星/キングダムのHALのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.9
スターウォーズと並ぶ20世紀FOXの十八番シリーズ「猿の惑星」もついに9作目。リ・イマジネーション版を入れると10作目。
このシリーズは最後のどんでん返しが一つの見ものとなっていたので今回もそれが楽しみで見入った。

今回もどんでん返し的な衝撃のシーンが最後にはあったが驚くほどではないというのが素直な感想。

導入の30分近くはリプート三部作の主役シーザーもいないので新しい登場人物で見なければならず、さらに人間も一人も出て来ないので見続けるのに結構忍耐必要。
「猿の惑星」とはいえ、みんな似たような顔の猿(チンパンジー?)だけで話を進めるのはかなり厳しいというのを身をもって痛感。オランウータン、ゴリラが出てきてやっと区別がつく。脚本家もそれをわかって性格づけしているように思う。

多少面白くなるのはやはりメイという人間の女性が出てきてから。
なので今回はメイ(人間)にひねりがきかしてある。最初は原始人みたいな感じだが、だんだん変わってくる。ある目的があって猿に近づいてきたことがわかる。
その目的達成のためには同類である邪魔な人間も排除してしまう。今、現実に戦争をしている身勝手な人間を暗喩しているようだ。

ラストのどんでん返し的なシーンはかなり説明が省かれてるので観客自身で判断するしかないが、続編に続く予感もする。
しかし、シーザーが亡くなってから300年後ってどんだけ長いんや。

ところで今、猿が主役の映画が二つも公開中ってこれは偶然?それとも人間が主役のストーリーも限界?(笑)

300年後の意味がわかった。監督の話によると今回のストーリーはリプート版の最後とオリジナル版の1作目の間にしたらしい。つまり、3部作となり、3部作目は1作目の話となり自由の女神が爆破された理由がわかるというわけらしい。ただ、オリジナル版は2000年後だから全ての登場人物が変わってる可能性はある。
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