このレビューはネタバレを含みます
怖い、という感想が合っているとは思えないけれど、上映時間中ずっと怖い思いをした映画だった。
人間の内面の怖さももちろんあるけれど、ホラー映画的な怖さを感じた。森の奥の暗い施設、呻き声の聞こえる廊下、開けてはいけない扉。
それは私自身がタブー意識を持ってしまっている、ということももちろんあるだろうけれど、作り手側が意図的に「怖い(と感じさせる)もの」として描こうとしていることも感じた。だからこそスリリングで面白くあるのだけれど、直近に起きた事件をモチーフにしているこの作品をエンタメとして消費していいのか…という葛藤のようなものが自分の中で渦巻いてしまった。