あおは

映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)のあおはのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラえもんは昔はアニメをよく観ていたけれど、最近は映画をあまり観ていなかった。
久しぶりのドラえもんだったけれど、懐かしい気がするわけでもなく、変わってしまったような気がするわけでもなく、昔のままの世界でまるですぐ近くにずっといたかのような温度で迎えてくれた。

みんなすぐ笑うしすぐ怒るしすぐ喜ぶし、情緒豊かでかわいいなと思った。感情がはっきりしているから愛おしいと思えるし、分かりやすいんだろうな。
スネ夫がジャイアンの悪口を露骨に言うところや、ドラえもんの喉にノイズが巻きついていたところは笑えた。
ジャイアンの心の友よも久しぶりに聞けて嬉しかった。

お話全体としては、後半はかなりおもしろいのだけれど前半は結構退屈だった。
それぞれの楽器を選びファーレの殿堂を復活させていくところが特につまらなかった。そもそも設定が少しチープな気がした。
しかし、後半の盛り上がりや伏線回収の仕方はお見事で、主題歌のVaundyでの締め方も最高だった。
のんびり呑気なのび太の「の」の音が最後の鍵になるという展開も、そういうの大好きです。

大切なのは音楽を奏でたいと思う気持ち。
楽器と会話するように楽しむこと。
「ねぇチャペック、みんなで音楽するって楽しいね」
ミッカのこのセリフ。今までの彼女の孤独と希望が溢れていて泣けた。
どんな音でも奏でようと思えば音楽になるんだなと思った。音楽は自由だな。
トイレのドアを叩く音が音楽は笑った。

終盤にかけてはかなりおもしろかったです!
あおは

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