話を毎度毎度途中でブチ切られるプチガが不憫すぎて笑いました。本当この監督は間の取り方が完璧だと思います。
行き当たりばったりが過ぎるくせに、夕日や海をめちゃくちゃ綺麗に撮るロジェ。どういう撮影体制をとればこんなのが撮れるのか。日を跨いだり構図を練ったりしていたらこんな自然にはならないだろうし。
検札係を間接的に旅に巻き込んでもよし、興行師が来たら一緒にサンバを作ってもよし、帰りの飛行機がなければ船を適当に乗り継げばよし、干潮で干潟が広ければヒッチハイクすればよし、そうこうしているうちに、理不尽な判決のことなんか頭の片隅にもなくなって、あー楽しかったとなる。これは人類の理想だと思います。フランス映画の良いところしかない映画でした。