2024年幕開け1発目の作品でした。
結論から話しますと、杉咲花全開の作品でしたね。
他のキャストや脚本、演出はさて置いて、杉咲花さんのグラビアとしての出来栄えが大変良いです。
設定から、少し影があって笑わない人物を演じている事が感情の明暗をハッキリさせていて表情の変化にグッときました。
憂いてる顔、泣き顔、笑顔。
何を考えてるか分らない…空を眺めてる顔…
あらゆる表情を観客に見せてくれます。
そして、人生に影がある人物を演ずることによって、流す涙に意味があり、笑顔に感動が生まれて、観客を惹きつけていました。
普段から笑わない女性が、たまに笑顔を見せるのは堪らないデスね!!
表情に物語的な裏付けがある事で、演者の技量の高さも同時に伺えます。
更に、シチュエーションや服装を変えた時代ごとの杉咲花さんが楽しめます。
カメラアングルも、観客が杉咲さんを正面から見る主観的な構図が多かったように感じます。
恐らくは杉咲ファンには堪らない作品なんでしょう。
ストーリー面や構成の話をすると、深堀りが足りてないとか辻褄があってないとかキリがないため、省略します。
単にハッピーな内容であれば、一人の演者ゴリ押しでもなんとかまとまったんでしょうが、扱う内容が社会問題を抱えた重たいテーマなため、散らかった印象が多かったです。
ヒロインの感情にもう少し共感出来るように組み立てれば尚良くなると思いました!!
そして最後に。
今回の1番の被害者はヒーローになりたかった男、北見君ではないのか!?