ハル

青春ジャック止められるか、俺たちを2のハルのレビュー・感想・評価

3.9
初日舞台挨拶にて。
Part1の内容は微かに記憶を残す程度だが、仕事前にいける初回上映に参加。
名古屋の映画館“シネマスコーレ”の誕生秘話と若松孝二監督、その周辺に集まる“映画バカ達”を切り取り映し出した、ドキュメンタリー要素を含む群像劇。

時代背景は約40年前、THE・昭和。
兎にも角にも、監督を演じた井浦新が抜群に上手だった!
若松孝二がどういう人間であり、どんな人間関係を築いてきたのか、リアルの監督を知らないボクにもしっかりと輪郭が見える。
一言でいうと、“ありのまま感性で生きている人”
子どものような大人だから他者を傷つけることも多いが、とにかく熱い。
言っていることの8割は適当だし…
当時付き合っていた周囲の方々は苦労しただろうなぁ、と思う一方で魅力に惹かれてしまうのも納得。

劇中の“井上”は舞台挨拶にも登壇した今作の監督、井上淳一さん。
そのため、限りなく当時の状況を再現している。
今とは種類が違う激動な時代、挫折を何度も噛み締めながら、それでも夢や希望に向かってひた走る若者達の姿が眩しかった。
映画で“飯を食う”って本当に大変だ!

日本映画の古き良き雰囲気を残したまま、現代風にアップデートされた作品。
映画館そのものが題材になっているのも良きでした。
映画好き向けの作品と評せる、オススメな一作。
ちなみに…不思議な縁で、来週名古屋へ行く予定があります。
時間が取れたら“シネマスコーレ”へ足を伸ばしてみようと思います。

〜日頃、見てくださっている方へ〜
数日前から高熱が続いているため、更新及びTLの閲覧は不定期になっています。
完治したらまた宜しくお願いします。
ハル

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