しちれゆ

ビリティスのしちれゆのレビュー・感想・評価

ビリティス(1977年製作の映画)
3.7
監督デヴィッド・ハミルトンは一世を風靡した写真家。彼には少女への性嗜好があったと言われている。女性が丸みを帯びてくる前のあくまでもスレンダーな体躯、長い手足、薄い唇。ハミルトン監督の″好み″が分かりすぎる。出てくる成人女性も超ほっそり。見始めは少女(というか子ども)が脱ぎまくるので「見るのやめようか、時間勿体ない」とさえ思ったのだが段々 薄布のかかったような美しい映像に引き込まれてしまった。音楽がフランシス・レイなこともあり。ビリティスが恋をするベルナール・ジロドーが70年代的レトロイケメンなのも楽しい。フランスの田舎の風景も良き。そして現代では絶対に作れない内容はある意味貴重。日本でも昔は十代の女性アイドルが露出度の高い水着で歌う(最近YouTubeで見てしまい目を背けたくなった)のが普通にTVで放送されていましたよね、そんな感じ。シーンによっては児童ポルノ一歩手前と感じるところもあるが、それはハミルトン監督のせいではなく時代が責めを負うべきものと思う。
そして70年代にすでにピスタチオのアイスクリームがあったフランス、さすがです。
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