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エクソシスト 信じる者のSSDDのレビュー・感想・評価

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)
3.4
◼︎概要
少女達が遊び半分で降霊術を行って森の中で消えてしまう。大捜索が始まるもある日、唐突に見つかるのだが不可解な言動、現象が起こり始める…。

◼︎感想(ネタバレなし)
追記:900レビュー作品だったけどまったく気にしてなかった😇

U-NEXTのポイントも余っているので新作をということで、そんなにハマったことがない悪魔祓or思ったより評価されていない様子のドミノ…どちらも予告は魅力的だったのですが、ホラーの気分だったので本作を視聴。

まずは映像としての不気味さや、怪異現象ひとつひとつの描写は工夫が凝らされていて、過去多く生産されてきたジャンルのためこだわりを感じられる。
だが緊張感が足りない、せっかく始まった怪異もあっさりとしており、あれよあれよと次の場面に移り変わってしまう。

もっとガンガン放り込んで欲しいのだが、なんか手緩さを感じてしまうのでそう考えると最近観たヴァチクソことバチカンのエクソシストの悪魔は気合い入っていたのかな。

登場人物の多さもあってか、なかなか緊迫感が薄れやすく、色々と思うところのある作品でした。

瞬間瞬間のインパクトはあるし、アレンジされたチューブラー・ベルズが流れる瞬間の湧き上がる感じは、ハロウィンと同様に音楽の秀逸さが映画に直結することを感じられますし、悪くないのに勿体無い。

序盤からの展開が真新しいことしているのに、ストーリーの展開に斬新さを与えなかったのも残念な点でした。











◼︎感想(ネタバレあり)
・対悪魔異種戦術
キリスト教の悪魔祓と、ハイチの土着信仰の民間療法からの派生悪魔祓という楽しめそうな対悪魔異種戦術が観られるとワクワクしてたのに、エクトプラズムを煙で納めて終了のハイチ信仰。イモ引いてたのにやっと現れた司祭は、悪魔祓の基礎の"触るな"の禁忌忘れたのか即死亡。
土着系信仰の方が効いてそう!がなかなか面白かったのにあまり展開ないのは残念でした。

・伏線回収
一応全て細伏線を回収してる丁寧さは感じられ、ハイチで祈祷師に祝福されたことで子供が助かること。
土着信仰の悪魔祓中に捨ててこいと言われた悪魔ウォーターで、まだ司祭がいて発破かけることで、司祭降臨したりと投げっぱなしにはなっていないし、丁寧だとは思うんですが、その分緊迫感が薄れてしまう感じが否めないですね。

悪魔祓で盛り上がり始めたら外に出てしまったり、子供を選ばなかった方が助かるという事実をいう衝撃内容なのに、何度となくリフレインしてしまっているのでハイチの祈祷や地震シーンを挟まれると間延びするだけだったり…。
もう少しご都合に見えてもいいからテンポがあった方が没入感があったと思います。

・総評
選んだ方が救われるとは言っていないぜ!という欺く者であるのはいいラストだったと思います。両方殺すよりも弱さから選んで、生き残る可能性があったことを後々まで後悔させるという悪魔の思考は好みでした。

やっぱりホラーは救われたんだか、救われてないんだかわからないラストがいいのですが、意味深な終わり方だったのか?と疑問なのは最後に娘を写すが、なんらかの兆候が見られないのは少し残念。

まとめると総じてインパクトのある描写と面白くなりそうな要素がありつつも、緊迫感が欠けがちで惜しい作品だったという印象でした。うーん口惜しい!
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