T太郎

エクソシスト 信じる者のT太郎のレビュー・感想・評価

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)
3.3
1039
悪魔憑き物のホラーだ。

あの「エクソシスト」と同じ世界線の物語である。
なんと、エレン・バースティン、リンダ・ブレアが同じ役でご出演しているのだ。

一体どのような形で登場するのか。
是非ともその目でご確認いただきたい。

この作品で悪魔に取り憑かれるのは、二人の少女だ。
アンジェラとキャサリンである。
彼女たちは森の中で行方不明となり、3日後に発見された。

彼女たちの親ごさんたちは安堵と喜びで娘を迎えるのだが、何か様子がおかしい。
明るかった娘たちが、妙に陰気なのだ。
目つきもおかしい。

完全に悪魔に憑依されているようだ。
鋭敏な私はすぐに気づいたのだが、登場人物たちはそうではない。
少女たちの異常行動にオタオタオロオロするばかりなのである。

そうするうちに少女たちの様子はどんどんおかしくなっていく。
自傷行為が激しくなり、暴力的になっていくのだ。
一体これはどういう事なのだ!

最終的に彼らは悪魔払いの儀式を執り行う。
果たしてうまくいくのか。
少女たちの運命や如何に!

まあ、基本的な構図は初代を踏襲しているようだ。
特段目新しさはないが、二人の少女が同時に、という部分がセールスポイントかもしれない。

その二人の少女を演じた、若き女優さんたちが素晴らしかった。
昔日のリンダ・ブレアを彷彿とさせる熱演だと言えるだろう。

さて、本作はホラーである。
恐いかどうかが勝負の分かれ目だ。
この作品を観た私の感想を忌憚なく申し述べるとすれば・・・

恐くはなかった。

私は鋼の精神を宿す男として、つとに有名である。
だから、ほとんどのホラー映画は恐くないのだ。

だが、そんな私の素敵な特質を抜きにしても、この作品は恐くなかったのである。
おそらく万人・・豆腐(絹ごし)の精神を宿す一般庶民の皆さんでも恐くないだろう。

ホラー苦手だよ~て人も、安心して観ていただけるのではないだろうか。

実際鑑賞してみたら怖かったぞ!
話が違うではないか!
どうしてくれるのだ!
金返せ!
などというご意見、クレーム、いちゃもんは受け付けていないので、ご遠慮いただきたい。

私は強く来られると弱いのだ。
まさしく、豆腐(木綿)の精神を宿した男なのである。
T太郎

T太郎