FujiNori

52ヘルツのクジラたちのFujiNoriのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
3.6
現代の心の闇を描いた映画という印象。途中虐待や暴力シーンなどあり、観るには注意いると感じました。
自身が疲れている時は、あまりのめり込まない方がいい映画かもしれません。

そんな暗い映画ですが、貴瑚(杉咲花)の演技は秀逸。
3年前、2年前、1年前とまるで別人で、絶望から幸福そして、、、まるでジェットコースター的な数奇の運命に操られる姿は、観ていて辛かったです。 

また宮沢氷魚さん演じる主税は、宮沢さんの新境地を感じました。
嫉妬に悩まされる姿は、強さの裏に隠された闇が垣間見え、絶望的に恐ろしかったです。

出演時間短かったですが、西野七瀬さん演じる琴美もヤバかった。子どもをムシと呼ぶ異常感を見事に演じてました。

そして、志尊淳演じる安吾。
最後にわかるその秘密で今までの全てがわかる。儚い。儚すぎる人生です。

映画全体としては、少し演出過剰かな?と思いました。
役者さんの演技だけで充分に伝わる内容なので、もう少し静かに、クジラもあそこまで飛ばなくてもいいかなぁと思いました。(ザッパーン)

ただここは個人の印象かも。
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