しまうま

呪怨のしまうまのレビュー・感想・評価

呪怨(2002年製作の映画)
3.5
素晴らしかった。

普段、邦画はほぼ観ないけど、やっぱり日本の映画も負けてないなと感じさせられる一本だった。

呪怨シリーズは全く今まで観たことがなくて、「白塗りの男の子が出てくる」くらいしか印象がなかったけど、ちゃんとエンタメしてくれてたことに頼もしさすら覚えた。

『リング』と違うのは、なんていうか容赦がない。『リング』の貞子はまだその、情状酌量の余地というべきか、一応回避方法的なものは残されてるのに対して、今作の伽倻子はもう容赦なく関係した人らをぶった斬っていく感じ。爽快感にも似た気持ちになったりした。


洋画のホラーものはホラー展開にいくまでのまどろっこしいくだりは面倒だから途中で早送りしちゃうダメな僕だけど、今作に関しては夢中で全部しっかり観てしまった。


やっぱあれだけシリーズものとして続編が作られてるのには理由があるんだなと感じさせられる、良作でした。



【ネタバレありの感想】
あとちょっとだけ言及する点として、怖がらせ方がわりとえげつないとこ、すごく良かった。

お風呂場でのシャワーシーン。ああいう時って誰もが「後ろに誰かいたら怖い」って考えたことあると思う。そこをホラー展開として描写するなんて。子どもの頃に観てたら間違いなくトラウマになってただろうなあと感心した。

それと布団かぶった中に白塗りのお化けがいた場面。あそこも良かった。普通、布団の中というのは逃げ場なはずなのに、その逃げ場を無くしてくる感じ、最高だった。
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